生きづらいあさひの、発達凹凸兄妹♡幸せ探しの工夫♡ブログ♡

発達に凹凸ありの2児を育てながら精神科で働くあさひが、子どもの気持ちを考えながら楽しく育児をする奮闘日記

発達に凹凸のある息子、不登校に③

一週間ほど、無理やり学校に連れて行った私ですが、何も思わないわけではありませんでした。

 

この時、すごくつらかったです。

でも、今後の彼のため、学校に行けるようになるために、

乗り越えなければならない壁のように感じていました。

 

ある朝、押さえつけられている彼が、先生の合間をぬって逃げ出したのです。

私のところにくるわけではなく、

その足は学校の外、校門の方へ向かっていました。

 

 

「あ!!逃げたぞ!!」

信頼していた教頭先生が放った言葉でした。

 

 

私は、愕然としました。

 

この子が、何か悪いことをしたのでしょうか。

「ママ!」「ママ!」といつも引っ付いてきた彼が求めたものは、ママの私ではなく、

どこにも行く場所がない、わからない学校の外だったのです。

 

そう、この小学校には、彼を理解し、支える人がいませんでした。

母である私でさえ、「普通に学校に行くこと」を目標にして、

彼の困っていることを理解しようとしていなかったのです。

 

こんなに子供のために必要であるという大人がいたにも関わらず。

彼は独りぼっちでした。

 

 

「教頭先生、すみません。今日はもう一緒に帰らせます。」

 

私は、涙を流しそう言いました。

 

そこにいた担任の先生は、「いいんですか?学校に来られなくなりますよ!!」

と厳しい言葉を言いました。

 

しかし、私は、泣き叫ぶ彼を抱きしめて

「それなら、それで構いません。」と言い返しました。

初めて先生に言い返した言葉です。

 

 

帰り道、家に帰ってから、彼に謝りました。

 

「ごめんね。つらかったよね。」と言葉があまり出てこなかったですが、話しました。

 

「うん。学校が怖いねん。」

「とくに校門が怖い。」

「学校行かないとあかんのやったら、僕死にたい。」

そういいました。

 

 

小学校1年生が、死にたいって。

私はその場にいたのに。その場に連れて行ったのは、私です。

今思い出しても涙が出ます。

 

 

それから、3か月、学校には行きませんでした。