生きづらいあさひの、発達凹凸兄妹♡幸せ探しの工夫♡ブログ♡

発達に凹凸ありの2児を育てながら精神科で働くあさひが、子どもの気持ちを考えながら楽しく育児をする奮闘日記

いじめられた過去が役に立つとき

こんばんは。

 

 

あさひのブログを読んでくださりありがとうございます。

 

私は、発達に凹凸がある兄妹を育てながら、精神科病棟で働く看護師です。

 

私の気づきや学びを、公開することで、同じように悩むひとの

 

幸せのヒントになれば嬉しいなと思い書いています。

患者さんにもっと良い世界をみせてあげたい



今日は、

患者さんとの関わりで思ったこと

を書きます。

 

目次

 

 

 

いじめられた過去のある人の現実

いじめられた過去があるからといって、みんなが再起不能な状態に陥るわけではない

 

ですが、もう立ち直れないほど、心に大きく傷を抱えて生きている人がいます。

 

まだ若い患者さんが、

 

「僕の頭はファブリーズのにおいがします。なんとかしてください。」

と訴えることがあります。

 

もちろん、現在はファブリーズは個室に持ち込みできないし、

 

そのような匂いはしません。

 

ですが、本人は、頭からファブリーズのにおいがして、困っています。

 

家族さんに話を聞くと、虐められているときに、

 

頭に何度もファブリーズをかけられたそうです。

 

その記憶と経験は、患者さんの心に深く残り、

 

もう何年も経っているのに、匂いがするというような幻覚まであるのです。

 

また、別の患者さんは、幻聴で

 

「きもい!!きもい!!」と言われるそうです。

 

虐められたころから、そのような声が聞こえているのだそうです。

 

その声を黙らせようとして、大声で拒否を示します。

 

その患者さんは、虐められた被害者です。

 

被害者なのに、精神を病んだがために隔離をされて、入院をしなければいけないのです。

 

加害者に対して思うこと

加害者は今頃、虐めていた人を思い出すことはあるのでしょうか。

 

きっと、忘れていることでしょう。

 

社会にでて、青春を謳歌しているのでしょうか。

 

精神を病むまで、虐めた相手を「そんな奴もいたな」と思う程度でしょう。

 

というか、現状の患者さんを知ることもないでしょう。

 

被害者である、患者さんは、

 

まわりからしたら、精神を病んだ人とうつるでしょう。

 

大声をあげて、暴力をする人なのですから。

 

社会にそんな人がいたら、きっと怖くて近寄れないでしょう。

 

ですが、本当は、虐められた被害者なのです。

 

いじめは、人の人生を簡単に奪うことになります。

 

いじめをなくそう!!なんて

 

啓発ポスターを見かけますが・・・私は本当に生ぬるくてやりきれなくなります。

 

私がみている患者さんの光景を、虐めているひとにみてもらいたいです。

 

どこまでも、いつまでもいじめられた人は追い詰められていきます。

 

いじめを止めたとしても、いじめられた過去が、患者さんを今も苦しめているのです。

 

いじめは、犯罪です。絶対にやってはいけない行為なのです。

 

 

 

 

いじめの被害者に愛をもって接したい

私自身、いじめられた過去があります。

 

今思い出しても悲しかったことしか思いつきません。

 

↓いじめられた事について書いたブログはコチラ

asahi55-kokoro.hatenablog.com

 

自分がいじめられたことがあるから、わかります。

 

虐められた側からすると、本当に地獄でしかないです。

 

言い返しても笑われるし、バカにされる。

 

だれも自分のことを解ってくれなような孤独な感覚。

 

いつまでこんな事がつづくのだろうという絶望。

 

自分の何が悪かったのか。

 

どうなれば、いじめられないのか。

 

誰も教えてくれず、誰も話しかけてくれない。

 

不快なあだ名をつけられて。

 

ただ、涙を流すだけ。

 

我慢をしなければいけない日々。

 

辛かった・・・。

 

だからこそ、患者さんの、虐められた過去にまつわる妄想を聞くと、

 

「暴れないで!!」とは言えません。

 

「大声を出さないように!!」なんて、ばかなことは言いません。

 

「しんどいのですか。大丈夫ですか」

 

「私にできることはありますか。」

 

「困ったことがあったら、良かったら相談してくださいね」

 

と声をかけます。

 

それでもダメな時は、拘束も必要ですし、お薬も必要なのですが・・・。

 

もう、十分戦ってきた彼らを責めることはできません。

 

世界には、たくさんの人がいて、愛する人にも出会えるし、

 

愛されることもあるかもしれない・・・

 

人との関わりが苦手だとしても、自分のできる仕事をみつけられる場合もあるし、

 

サポートしてもらって生きていくこともできるのです。

 

少しずつ病気と向き合っていくには、看護師との信頼関係は必要不可欠です。

 

私との信頼関係を築くことが目標ではなく、

 

患者さんが、社会に出ることを最終目標として関わっていきたいのです。

 

まだ若い彼らが、「生きてきて良かった。

 

生まれてきて良かった」と思える瞬間を少しずつ増やしていきたいのです。

 

心の底からそう思うのは、私が、いじめられた経験があるからです。

 

それがなければ、患者さんの困りごとは、ただの問題にか見えないでしょう。

 

虐められた経験が、役にたったのかな。と思うのが、このような患者さんとの関わりでです。

 

まとめ

私は、虐められて精神を病んでしまった患者さんを

 

何人もみています。

 

もしかしたら、このブログにたどり着いた人の中に

 

今いじめで困っているという人もいるかもしれません。

 

ですが、どうか、一人で考えず、誰かに相談する勇気をもってもらえたら

 

と思います。

 

社会にいる人間が、信用できなくなる時があるかもしれない。

 

だけど、私のように、虐められた過去がある人間が少なからずいるのも確かです。

 

私も困ったときは、まわりの人に相談するようにしています。

 

自分の親や、学校の先生。話せなかったら、区役所の誰でもいいので

 

「私は虐められています。助けてください」と言ってください。

 

無料の電話相談もあります。

 

仕返しを恐れず、まず、相談をすることから始めましょう。

 

私のブログのコメント欄に書いてくれても構いません。

 

どうか、一人で悩まないでほしいです。

 

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。