生きづらいあさひの、発達凹凸兄妹♡幸せ探しの工夫♡ブログ♡

発達に凹凸ありの2児を育てながら精神科で働くあさひが、子どもの気持ちを考えながら楽しく育児をする奮闘日記

不登校中に、大好きなばあちゃんに暴力

前回書いたように、子どものための精神科=児童精神科は予約がとれない状態でした。

このまま、2か月も子どもを、素人の私が家でみていて良いのだろうか。

と疑問と不安、自身のなさがありました。

 

彼(現在小学校6年、ADHD診断)は、相変わらず家ではのんびり過ごしています。学習も言われるとやるという感じでした。

 

しかし、ある日、おばあちゃんに暴力を振るいます。

 

 

ばあちゃんへの暴力

これは、私が大いに反省すべき出来事です。

 

私が、准看護学校から帰ると、そこには疲れ果てた母の姿が。

髪はボサボサ。暗い表情です。

 

彼はというと、泣いてうつ伏せに寝転んでいます。

家のおもちゃは散らかって投げた後というのがわかりました。

 

「どうしたの?」と聞くと、

私のばあちゃん(私の母親)は、「この子が怖い。育てられへん。」

と言いました。

 

彼が学校を休み、ゴロゴロしたり、ゲームをする姿を見て、

ばあちゃんは

「このままでいいのかな」

「子育てには厳しさも必要ではないか」

と思ったそうです。

そこで、「ゲームをやめなさい!!」

「ゲームができるくらいなら、学校へ行けるでしょう」

と言い、彼の話を聞くことなく、ゲームを取り上げて、押し入れの高い場所(彼の届かない場所)にゲームを置いたそうなんです。

 

すると、彼は、ばあちゃんの髪を引っ張り、泣いて、そこらへんにある物を投げつけて抵抗したそうです。

大人でも、小学校1年生が、髪を引っ張られるのは、耐え難い苦痛です。

ばあちゃんが、この子は無理や

といった気持ちはわかります。

 

それでも、ばあちゃんは、自分の孫のためと思い、ゲームを渡さなかったそうです。

 

そして、泣いて暴れて、1時間が経過したときに私が帰ってきたというタイミングでした。

 

 

 

発熱・かかりつけ医へ

 

彼は、ばあちゃんが大好きです。

いつもにこにこして、おいしいご飯を作ってくれるからです。

初めてばあちゃんが、自分のいうことを聞いてくれず、パニックになったのだと思います。

彼にも、ばあちゃんにもつらい思いをさせてしまいました。

 

その後、熱があることに気づき、かかりつけ医である内科の病院に行きました。

この、内科のかかりつけ医の先生、おじいちゃん先生で、いつも優しく診察してくるのです。

私も大好きな先生です。

 

診察が終わり、薬の処方をしてもらったタイミングで、自分でも不思議なのですが、

先生に相談をしました。

 

「先生、実は、この子。学校にもう1か月行けていないんです。家に閉じこもってしまっています。

先生のお知り合いで、精神科の先生や、不登校の相談にのってもらえるところ、ご存じではないでしょうか」

と。

 

先生は、少し驚いた様子でしたが、息子の顔をみて

「ちょっと待ってて」

と言い、電話をしてくれたのです。

 

 

しばらく待つと、

「僕のね、知ってる子に、大阪の市立病院のね、児童精神科の医師がいるからね。

連絡入れたから、予約すぐ入れてみてもらってね」

とのことでした。

紹介状を書いてくれて、私がノーマークであった大病院の児童精神科につながることができました。

 

こんな行動力があり、すぐ助けてくれるドクターを私は知りません。

今現在は、引退されたようですが、私はこの時の先生の表情、声を覚えています。ありがとうございました。

 

予約は2週間後とのことでした。

2か月待つよりも、全然耐えられる期間だと思いました。

 

 

今だから思うこと

 

発達が気になる子育ては、本当に大変です。

一人で育てることや、家族で抱え込む問題ではないです。

しかし、自分の子どもを障碍者にしたい親なんているでしょうか。

どの親も、「できれば、みんなと同じことができるようになって」

「人並の生活ができたらいいな」

と高くない目標をもって育てています。

発達障害はまだまだ理解してくれる人も少ないと感じています。

言えないのです。

親は、発達障害として生んでしまったと、

親が悪くて発達障害になったわけではないのに。いつも自分を責めています。相談なんて気軽にできない。

きっと、理解してもらえないから。

 

 

 

私もそうです。

今だって。なんとか、人様に迷惑かけないでと思ってしまう時があります。

 

しかし。他人に言えないことでも、

子どもを直接支援する人達のなかで

子どもへの接し方、子ども特有の困難さは情報共有しておくべきだと思います。

 

 

たとえば、今回の場合は

私がばあちゃんに

「学校を休んでゲームしているけど、落ち着いたら私が話をするから」

「どうしても心の準備がいる子だから、彼に説明をして、

反応があって、同意があったら、教えてあげるというふうにしてほしい」

と説明をしておけばよかったのです。

 

パニックになると本人も周りも辛い思いをします。

想定できる範囲で話し合いを持ち、子どもにかかわっていくことが大事だと思います。