発達に凹凸のある息子、不登校に②
行き渋りは癖になる
引っ張ってでも学校に連れてきてください。
と担任の先生に言われた私は、その言葉通り行動してしまいます。
「お腹痛い」
「学校行きたくない」
「なんかしんどい」
という彼に、
「大丈夫やから」
「先生には相談してるから、ちゃんとみてもらえるから」
「座っておくだけでもいいから」
「保健室に行ってもいいから」
と一見優しく聞こえる言葉で、彼を説得しながら、手を引っ張って学校に連れて行ったのです。
小学校の前にいた校長先生や、担任、力のある男の先生が、行き渋る彼を校門まで迎えに来る
私とかろうじて、校門まで歩いてきた彼。
校門で、足を踏ん張って、学校に入らないようにしている彼をみて、
小学校の先生が集まってきます。
両サイドから、先生が彼の両腕を持ち、一人がランドセルを持ち上げ、体を浮かせるのです。
容易く持ち上げられた彼は
「ママー!!行きたくない!!離せー!!行きたくない!!ママー!」と私に向かって叫んでいます。
どうしたらよいのかわからない私に、あのベテランで優しそうな担任の先生が叫んだのです。
「お母さん!早く行ってください!このまま学校を休ませることをすると、学校に長く来られなくなりますよ!」と。
私は急かされるように、学校をあとにしました。